著者名 ;和田秀樹 発行年(西暦);2004 出版社;PHP研究所
バブル景気の1980年代から、日本の社会構造は土地や株式をもつ人間が富裕層に移行する形での所得分離が始まった。もちろん1990年代からの平成大不況によって、この富裕層の大半は没落するが、それでも無形の資産しかない階層や世代と比較すると土地をもつ世代や階層の優位性は否定できない。この本では著者は、何も持たない世代がその上の持つ世代にパラサイトし、所得や家庭の運営の合理化を図ることを推奨している。実際のところ一種の生活防衛術といったテクニックを推奨しているわけだが、子どもも親も貧しい階層であればもはやさらに上の階層へはいあがる手段は現段階ではそれほどあるわけではない。一流企業の神話がこれだけ崩れてしまうと、まさか学歴をつけてから大企業へという意欲もわきにくいだろう。かなり不確実性が伴う上に、社宅や社内預金などのフリンジベネフィットも高度経済成長期のそれとは比べ物にならない。となるとネット企業などの一発大逆転にかける人間が増加してくるわけだが、これはさらに確率が低い賭けとなる。一発あてれば‥という発想自体が実は宝くじとさしてかわらない期待値しかうまないからだ。
とうことでいくら企業の経常利益が2桁増加しても家計の消費はやはり緩まない。貯蓄金額の10パーセントでも消費にむかえば好景気になることは間違いないが、マクロ経済に翻弄されて人生をおかしくした世代をわれわれはマジかにみている。生活防衛をしておかないと悲惨なkとになるのは目にみえているからだ。いろいろ批判を浴びた本ではあるが、一つの生活防衛のテクニックとしてある程度の支持をしたい書籍である。
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