著者名;小室直樹 発行年(西暦);1997 出版社;青春出版社
ジョン・ロックの思想を簡潔に紹介し、労働によって利用可能資源が増加しうるため自然状態でも万人の万人に対する闘争は起きず、また当時の身分社会をとりあえずモデルの外に置き、仮説を打ち立てた学者として紹介されている。その後ロックの思想は英国古典派(アダムスミスなど)に受け継がれ、「個人の悪徳は公共の美徳」といった概念がうまれてくる。
また同時に社会契約説についてもわかりやすく紹介されており、史上初の社会契約説による建国の例としてアメリカ合衆国が紹介されている。
いわば社会思想のわかりやすい紹介というところだが、残念ながら「悪の民主主義」という題名には程遠いわかりにくい内容。アメリカ合衆国の建国宣言にはキリスト教的世界観があるとかなんとかそういう話が続くわけだが‥。別に無理して読むことも無かったかなあ‥という感想しかもてない。ただし著者がやたらに民族教育に熱を入れてることだけは伝わったが、それにしてもなあ‥。
0 件のコメント:
コメントを投稿