2007年12月23日日曜日

情報を捨てる技術

著者名;諏訪邦夫 発行年(西暦);2000 出版社;講談社ブルーバックス
 捨てる技術の中でも、これは特にデジタル情報を中心に著述されている。おそらく情報自体は使える形でなければほとんど意味がない。そこで重要になるのが情報の整理・加工ということなのだがこれがなかなかできない。捨てるという行為には勇気が必要になるが、この本ではその勇気を喚起するとともに、その技術を伝授してくれる。
①入手可能なら捨てる
 おそらく書籍でいえば図書館で入手できるなど代替手段が確保されているのであればそれを利用するということなのだろう。実際、休日などに図書館に行けば、そこで読める本をわざわざ自宅に「ためておく」必要性はあまりない。図書館を一種の自分の書斎のような形式で利用するという発想がでてくる。
②将来の利用可能性
 ただしこれがわからない。5年ぐらい前に購入した本や雑誌がいきなり役に立つということもあり、この情報の将来可能性については判断がなかなかできない。ただし、ある一定期間の間にあまり利用したなかった情報ソースは確かに捨てる基準にはなりそうだ。
③情報をフローとストックに分ける
 フローの情報はいずれ蓄積されてストックになる、という発想だと思う。フローの情報が年末などに書籍になるのであればそれを利用したほうが確かによい。テレビ番組のデジタル録画がいかに100時間あっても実際にそれを活用できないのであれば捨てたほうがいいようには思うのだが‥。

 現在、大量の書籍の廃棄をしているのだが、この捨てる行為を通じて購入するときの選別をより厳しくしている自分に気がつく。
 いずれ人間は死ぬのであって金や財産は火事などがあればなくなってしまうのと同じ。自分の頭の中だけは、まあ多少のことではなくならない‥という一種の「無常」の発想は結構自分には有用な考え方だと思っている。

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