2007年12月24日月曜日

勝つための「心理戦略」

著者名;内藤誼人 発行年(西暦);2001 出版社;光文社
経営行動学などを専攻していたという著者による。タイトルはいささか扇情的でもあるが、内容的には日本的経営にはかなり都合のいい「戦略」があげられている。ビジネスの基本は生きた情報を集めて活用すること、とか頭の中にバラバラに搭載されている知識がそれぞれ連関してくるといったくだりは認知科学の痕跡もあり。攻撃の基本は一点集中といった孫子の教えと認知科学を組み合わせたところが新味なのだろうか。
 個人的には「間違った目標であってもないよりはよい」というテーゼが割りと気に入っており、「目標があるととりあえず努力の方向性が決まる」といった心理学者の研究が紹介されている130ページあたりが参考になった。とはいえ、無理に読む必要がある本という感想もいだけなかったが‥。

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