著者名;上野千鶴子 発行年(西暦);1998 出版社;筑摩書房
この本は単行本として出版されたのが1987年でその後「日経トレンディ」などの連載を加えて1998年に増補版として再出版されている。日経トレンディに連載されていたこともあってか百貨店や小売商、クラスターマーケティングの限界などについて、社会学者らしい見解が提示されている。そこに問題解決的な議論はあまりなく問題提起型タイプの著述が多いのも、上野氏らしい。
商業や建築といった分野はもとより細かい商業学や建築学の枠組みの中だけで議論しているとどうしてもどん詰まりになる。広く社会科学全体kらとらえなおす動きがないかぎりタコツボ現象を起こして最後は「身内」のなあなあ現象になってしまうのだが、こうした題材に積極的に取り組んでくれる正統派社会学者の存在は頼もしい。
上野千鶴子氏はなぜに東京大学の教授になれたのか。
(答)手法も結論もきっちり統計学的なデータ検証を踏まえており、マスコミにながされずマスコミを利用するしたたかさがあるから、と考えられる。
0 件のコメント:
コメントを投稿