著者名;斉藤孝 発行年(西暦);2004 出版社;大和書房
「書く」という技術についてはいろいろな本があるが、「書く」というのは非常に辛い。したがって自分でも「書くのが嫌だなあ」などと思うときは結構あるのだが、それでも「読むこと」をベースに「書くこと」、そして量をこなすことのメリットやスタイルの確立などをこれだけ明晰に解説してくれると、「書くモチベーション」のようなものは当然わいてくる。
どうしてもプロの「文章論」は完成度の高い文章を求めるが、素人の文章はまず「量をこなすこと」を前提にしなければならない。ある程度、小さな文章を書くことがこなせるようになってきて、プロの領域に達することが「できなくもない」。そうしてみると自分自身がある程度いろいろな書籍や文章を読むこと、そしてこなすことなどになれてくると、ある程度さらに高いレベルを目指すこともできるのではないかという発想もでてくる。「書くことは構築すること」というテーゼに励まされる思いもするし、また構築することのさらなるレベルアップの必要性もまた実感させてくれる…。読書論としても有用な書籍だと思う。
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