2007年12月24日月曜日

40歳から伸びる人40歳で止まる人

著者名;川北義則  発行年(西暦);2003 出版社;PHP研究所
この著者の川北さんはとにかく面白いのだが本が内容の割りに高すぎるのが難点だ。やはり定価で購入するにはそれなりの覚悟がいることだろう。なにせ中身は究極の「ビジネス」本である。読者層に女子高生がいるとはまったく考えられないネーミングで、しかもしれが増刷だから購入しているのは「中年の」「男性の」「会社員」となる。ただし現在を楽しむと同時に、将来を見越しておく必要性は実感できる内容。「好いたことをして暮らすべきなり」という「葉隠」の言葉が印象的だ。あらゆる成功の秘訣は健全な精神とはデール・カーネギーの言葉だが現在の日本社会での「偏差値50ライン」を見事に具現化してくれている内容。この本を読むとまっとうな中年男性会社員と個々の自分との距離感を計測することができる。
 ビジネス本の内容で自分に取り入れられる内容はとりいれるべきだ。しかし全部を真に受ける必要性もない。結局のところ読書のありがたみはそうした距離感の計測器にもなる、という点である。

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