野中広務氏といえばかつての自由民主党の重鎮。自由民主党では幹事長を務めると同時に自由党や社会党、さらに公明党との連立政権にも大きな役割を果たしたと同時に、小泉純一郎氏の構造改革路線にはあまり賛成していなかった立場の政治家でもある。「あらゆる勝負の基本は分断と懐柔」と言い切るその姿は保守系政治家の大物のしたたかさをみる。「国家100年のためには…」と連立政権誕生の裏を語るが、その一方でこの元政治家はいわゆるハト派の側面も持つ。こうした保守の懐柔戦略を練る一方で、護憲の立場からものをいうという大物政治家は現在では相当少数派であることは間違いなく、楽天監督の野村克也氏との文章のやりとりは読んでいて非常に面白い。「挫折経験」と「苦労」を重視する二人の発言は、若手議員や野球選手に向けてのメッセージであるとともに、すべての「若手」がこれから社会にどう向き合うべきかを教えてくれる人生指南書のようでもある。組み合わせがとにかく面白い書籍でこういう書籍の出版をあの文藝春秋社が手がけるというのも面白い。
かなりいろいろな分野の書籍を読みますが、まずはビジネス関連書籍を中心に…なお個人的な☆印ですのであまり御参考にはなさらず…自分の好きな本を読んで好きなように活用していただく一助になればと思います。現在合計で2143冊の書籍についてアップロードしています_¢(0-0ヘ)。そろそろ「タグ」をまめにつけて整理していこうかな、と考えています。順不同ですがそのうちに分類基準を決めていきます【^_^】 「濫読」ではあるのですが、定期的に 1.民法・会社法 2.財務会計 3.近代経済学 4.流通・マーケティング 5.世界史関係 の書籍は読むようにしています。
2009年1月4日日曜日
憎まれ役(文藝春秋)
野中広務氏といえばかつての自由民主党の重鎮。自由民主党では幹事長を務めると同時に自由党や社会党、さらに公明党との連立政権にも大きな役割を果たしたと同時に、小泉純一郎氏の構造改革路線にはあまり賛成していなかった立場の政治家でもある。「あらゆる勝負の基本は分断と懐柔」と言い切るその姿は保守系政治家の大物のしたたかさをみる。「国家100年のためには…」と連立政権誕生の裏を語るが、その一方でこの元政治家はいわゆるハト派の側面も持つ。こうした保守の懐柔戦略を練る一方で、護憲の立場からものをいうという大物政治家は現在では相当少数派であることは間違いなく、楽天監督の野村克也氏との文章のやりとりは読んでいて非常に面白い。「挫折経験」と「苦労」を重視する二人の発言は、若手議員や野球選手に向けてのメッセージであるとともに、すべての「若手」がこれから社会にどう向き合うべきかを教えてくれる人生指南書のようでもある。組み合わせがとにかく面白い書籍でこういう書籍の出版をあの文藝春秋社が手がけるというのも面白い。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿