2009年1月26日月曜日

竹中式マトリクス勉強法(幻冬舎)

著者:竹中平蔵 出版社:幻冬舎 発行年:2008年 評価:☆☆
 ちょっとしたベストセラーになった勉強本。「飽きるほど暗記を繰り返せ」というテーゼが個人的には印象的。理解をするにしてもまずはキーワードそのものが頭に入っていないとどんなに優れた書籍を読むにしても無意味な結果になることが多いという過去の経験則による。行政書士の試験にしても、やはり憲法の判例やキーワードは重要だし、ITパスポートにしてもサブネットマスクやITILといった用語そのものが頭に入っていないと解説はただ頭の中を左から右へ流れていくだけ。結局最初は「暗記」そして「暗記」から「理解」へと移行していくのが一番効率的な方法ではないかと思う。もちろん学者になるとかこれまで他の人が発見したことがない法則をみつけるとかオリジナリティが必要な分野ではもっと違う学習方法が必要になるのだろう。ただ一般人にとっては、この本に書かれてある勉強法で必要十分だと思う。学者になろうとか政治家になろうと志す人間であっても基礎や基本はやはり一般知識の習得になるだろうから、最低限のスキルを身につけるのに本書はけっして特別なことをやろうとしているわけではない。勉強法の入門書としてはお勧めか。

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