2009年1月4日日曜日

野村の流儀(ぴあ)

著者:野村克也 出版社:ぴあ株式会社 発行年:2008年
 野村克也監督の南海監督時代から現在の東北楽天ゴールデンイーグルス監督に至るまでの名言をこの1冊に集約。野球のことばかり語られているのだが、たとえば野球を自分自身の別のキーワードに置き換えるとそのまま自分自身の哲学や理念にもなりうるという面白い構成。購入したのは2刷目だが、昨年の楽天は5位。ピッチャーの岩隈が最多勝投手となり、一昨年の山崎選手にも劣らない復活ぶりをアピール。地域密着型のチームで、親会社はIT企業でもあるのに「東北」全体をまとめあげるビジネスモデルを実現したチームでもある。何でもいいから勝てばいい…というのではなく、知恵をもって弱さを補い、工夫するという方式がおそらく中小企業やビジネスパーソンにいろいろなヒントを与えてくれるのだろう。「先々を考えた負け方をしろ」というアドバイスも個人的には非常に奥が深く感じられる。

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