2009年1月12日月曜日

川本裕子の時間管理革命(東洋経済新報社)

著者:川本裕子 出版社:東洋経済新報社 発行年:2005年
 東京大学文学部を卒業されてからオックスフォードへ。そしてマッキンゼーでコンサルタントとして活躍されてから道路公団民営化に関する委員会の委員などもつとめ、現在早稲田大学教授。そして主婦としての活動もしっかりこなしつつ、仕事もというスーパーウーマンだ。問題点は比較分析から明らかにする、時間管理は総量規制が一番、ウィルスキルマップで業務のランキングをするなどどちらかといえば、ゆったり系統の時間管理で、個人的には共感できる手法。自分のスキル(熟練度)と「やりたいこと」を4分割の表にして得意分野と新たな可能性が開ける分野を「見える化」して時間管理する。時間の総量管理とはいわば時間の「予算管理」。一定の時間数を予算として確定させてその中で資源配分していく手法だが、無限に時間があると考えるからダラダラ仕事も許されるが有限の時間内では手順も効率も合理的にしていかなければならない。
 数式の類はあまりでてこず、グラフもほんの少しで英語もほとんど出てこないというあたりがなんとなく文学部卒業の著者のエッセイ的なビジネス書籍。グラフやパソコンで息が詰まるようなタイム・マネジメントよりもっと大雑把に管理をしたい人に向いている書籍だと思う。なんとなく文庫本として新たに市場に投入されたら、再びベストセラーになりそうなそんな内容。単行本で読むよりも文庫本向けの内容だと感じる。

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