非常に面白いフランス文学者鹿島茂氏の対談集。世界史の政略結婚、王妃マルゴとナヴァール王アンリの結婚、ヴィクトリア女王の晩節、イタリアとスペインとフランスのカソリックの違い、江戸時代の稚児の文化、アンリ3世のゲイ、文学者ユゴーとモーパッサン、人間のペニスの「ランナウェイ効果」、フーリエの空想的な(?)世界観など多彩なゲストと多彩なテーマが一冊の本の中で縦横無尽に語られる。特に世界史や日本史が好きな読者にとっては意外なエピソードを知ることも出来て読むのがさらに楽しくなるだろう。また解説の部分でも少し触れられているのだが、世の中にはどうしても一面的な世界観ですべてを「切り取ろう」と努力する方もいる。それはそれで大事なことかもしれないのだが、多様な「跳躍」をみせる対談集の中で「不自由なものの考え方」を貫くゲストもいらっしゃって、「性」の文化というものについての取り組み方もまた多様…とうなづくしかない対談もあるのが興味深い。アンリ4世が改宗して王座についたエピソードなど本当に面白く、つまらない対談が多い中では異色の完成度の高さを誇る内容。お勧め。
かなりいろいろな分野の書籍を読みますが、まずはビジネス関連書籍を中心に…なお個人的な☆印ですのであまり御参考にはなさらず…自分の好きな本を読んで好きなように活用していただく一助になればと思います。現在合計で2143冊の書籍についてアップロードしています_¢(0-0ヘ)。そろそろ「タグ」をまめにつけて整理していこうかな、と考えています。順不同ですがそのうちに分類基準を決めていきます【^_^】 「濫読」ではあるのですが、定期的に 1.民法・会社法 2.財務会計 3.近代経済学 4.流通・マーケティング 5.世界史関係 の書籍は読むようにしています。
2009年1月10日土曜日
オン・セックス(文藝春秋)
非常に面白いフランス文学者鹿島茂氏の対談集。世界史の政略結婚、王妃マルゴとナヴァール王アンリの結婚、ヴィクトリア女王の晩節、イタリアとスペインとフランスのカソリックの違い、江戸時代の稚児の文化、アンリ3世のゲイ、文学者ユゴーとモーパッサン、人間のペニスの「ランナウェイ効果」、フーリエの空想的な(?)世界観など多彩なゲストと多彩なテーマが一冊の本の中で縦横無尽に語られる。特に世界史や日本史が好きな読者にとっては意外なエピソードを知ることも出来て読むのがさらに楽しくなるだろう。また解説の部分でも少し触れられているのだが、世の中にはどうしても一面的な世界観ですべてを「切り取ろう」と努力する方もいる。それはそれで大事なことかもしれないのだが、多様な「跳躍」をみせる対談集の中で「不自由なものの考え方」を貫くゲストもいらっしゃって、「性」の文化というものについての取り組み方もまた多様…とうなづくしかない対談もあるのが興味深い。アンリ4世が改宗して王座についたエピソードなど本当に面白く、つまらない対談が多い中では異色の完成度の高さを誇る内容。お勧め。
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