2009年1月14日水曜日

いつまでもデブと思うなよ(新潮社)

著者:岡田斗司夫 出版社:新潮社 発行年:2007年 評価:☆☆☆☆☆
 ベストセラーになった新書だが、単なるダイエット本でないことは読んですぐわかるような構成になっている。いやもちろんダイエットにとっても非常に有用なのだが気軽にメモ用紙にデータを簡略につけていって、まず客観的状況を数値で把握する…それだけで目標にある程度まで近づくことができるという考え方。「生き方や人生そのもの」も劇的に変える効果があるとは筆者の言葉だが、確かにシンプルかつ奥が深い手法である。
 「問題を明確にして、正確に記録して認識すること。問題が発生してからあたふたするのではなくて、あらかじめ問題を想定して答を用意しておくこと」(23ページ)はダイエットだけの解決手法ではない。我慢しない、無理をしないで継続できることを続けるという考え方は画期的で、これまでの「辛いダイエット」や「食事制限のダイエット」というイメージを覆す画期的な本である。これは一時的なベストセラーにとどまらず、ひょっとするとあと10年ぐらいはロングセラーにもなりうる内容の新書ではなかろうか…。

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