2010年12月26日日曜日

ルネサンスとは何であったのか(新潮社)

著者:塩野七生 出版社:新潮社 発行年:2008年 本体価格:552円
年末もおしせまってくると部屋の掃除と年賀状と書類の片付けにおわれあまり外出することすらない。そんななかで年賀状書きや書類の整理の合間にできるのが読書。ということで毎年12月には本を割りと多めに読む。今年は「ローマ人の物語」をとりあえず読み終わったので、それでは「ローマ帝国の精神」「ギリシアの精神」を復興させようとしたルネサンスについて塩野七生が書いた本を読むことに。これがまた面白い。ローマが難であるか、そしてそれがいかにしてキリスト教化して崩壊して中世をむかえたのか、がイメージとして頭に入っていると、フィレンツェ、ローマ、ベネチアなどで復興したルネサンスという動きもまたすごくわかりやすい。フリードリッヒ2世と聖フランシスコが最初にとりあげられているがこれもまた理由を読めば「なるほど」と思う。巻末にはルネサンスで活躍した人名録と三浦雅士と著者による対談集が収録されている。

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