2010年12月24日金曜日

お見合い1勝99敗(PHP研究所)

著者:吉良友佑 出版社:PHP研究所 発行年:2010年 本体価格:660円
お見合いは癖になると聞いていたが、トータルするとちょうど100回。ここまでお見合いにこだわれば確かにこのような本になる。実際には自分自身はお見合いはついに1回もしないままなのだが、それはそれで一つのいき方で、この本の著者のように恋愛ではなく「お見合い」に絞って「婚活」するっていうのもありだとは思う。通常日本の社会では親族もお見合いにはからんでくるほか釣書なども厳密に作成する必要があるわけで、あまり回数はこなせないのが普通ではあろうとは思うが。で、内容はわりと常識的で相手の趣味を尊重しろとか「デートのときはお茶ぐらいご馳走しろ」とかまあ普通の常識的な内容。逆に言うと「お見合い」には「突拍子もないことは避ける」というのが大前提となることがわかる。結局、恋愛であれば「個人」と「個人」ですむ話が「お見合い」であれば「親族」と「親族」という集団の話になるわけで、非常識な行動は「○○家」の恥…という日本社会特有の(あるいはヨーロッパとかでも?)話になってしまう。いろいろ教訓めいた話が並ぶのだが、そのなかでも「いいヒトだったから今回はだめでもこの次に…」という話のもっていきかた。別に結婚に限定せず、仕事でも趣味でも人間関係を広げていくのには不可欠な要素ではないかと思う。けっきょく新しい知人を紹介してもらえるかどうかは、まず最初のヒトに「どう思われるか」がポイントなんだな、と思う。

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