2010年12月20日月曜日

最後の努力(下)(第37巻)(新潮社)

著者:塩野七生 出版社:新潮社 発行年:2009年(文庫版) 本体価格:362円(文庫版)
コンスタンティンテヌスによる東方の新しい都ビザンティウムの建立。ローマの元老院も存続しているが、もはや権力も権威もなくしてしまう。また帝国の防衛線も事実上廃棄され、国内の治安状況も悪くなる。また銀本位制から金本位制へ通貨制度を切り替え、信用不安の対策を講じるがいまひとつ効果はでない。キリスト教の強化はいっそう強まるが、三位一体説とアリウス派の対立は深くなる。このキリスト教の浸透がさらにローマ帝国らしさを失わせ、硬直した官僚組織による帝国運営と教会支配を招くことになる…。

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