2010年12月12日日曜日

賢帝の世紀(下)(第26巻)(新潮社)

著者:塩野七生 出版社:新潮社 発行年:2006年(文庫版) 本体価格:400円(文庫版)
ハドリアヌスはローマ帝国を視察し、ユダヤの地に第10軍団基地を置き、「アエリア・カピトリーナ」と命名する。また美少年アンティノーにまつわるエピソードも紹介されている。そしてユダヤ民族は反乱を起こす。アッシリア、バビロニア、エジプトによって離散させられた経験をもつユダヤ民族だが、ハドリアヌスの時代にまたエルサレム居住が禁止され、再びこの地に戻るのは20世紀の話となる。そして「慈愛」の皇帝アントニウス・ピヌスが皇帝へ。常に言動の品位と穏やかさを保ちつつ、定刻の運営に堅実にあたる。

0 件のコメント: