ネルヴァの短期政権を受け継いだ属州出身のトライアヌス。カエサルのモデルに従い、属州を取り込んで一大共同体を作り上げていったトライアヌス。育英資金制度の設立、本国農業の振興に取り組み、これまでの皇帝と同様に有能なブレーンであるリキニウス・スーラをそばに置く。ダキア地方の安定化を望み、戦闘後にダキア帝国を滅亡させる。かくしてトライアヌス帝の時代にローマ帝国の領土は最大となる。また公共事業にさいしては建築家アポロドロスを登用。トライアヌス橋を建立。公共事業にもまい進していく。かなり怒涛の勢いで政治を行うが、紀元117年に死亡。混乱が多かった時代を乗り越え、再び中興の祖となる。この中興の祖が属州出身という周辺から登用された人材だったことが興味深い。
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