2008年1月7日月曜日

戦略的な考え方が身につく本

著者名;西村克己 出版社;中経出版 出版年度;2006年
 ビジネス書籍というよりもマーケティングの入門書と考えたほうがいいだろう。「二眼レフ構造」など同じ業種の店が同じ地域に出店するメリットなどを説明してくれる。また強者の戦略、弱者の戦略ということでマーケティング戦略の一点集中のメリットなども解説。「いい商品を作ってもなぜ売れなかったのだろう」とQCDで分析(品質、コスト、納期)で戦略を見つめなおすなど、どちらかといえば企業の中でも商品のラインナップを構成したり、企業戦略に興味がある立場の方には読んで損がない本だと思う。いくらいいプロダクトができてもプロモーション(販売促進)がうまくいかなければ製品は売れないという指摘が耳に痛い。「他社にない特徴ある製品を発売」とは非常に簡単だが、その後のフォローや顧客ニーズにあわない「奇妙な商品」では販売市場に食い込めないことも理解させてくれる。

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