2008年1月7日月曜日

野村ノート

著者名;野村克也 出版社;小学館 出版年度;2005年
 楽天が昨年4位となった。西武ライオンズやオリックスをおさえての4位だから、かつて近鉄が「解散」したときに屈辱をあじわうしかなかった選手には感慨深いものがあると思う。また中日を解雇された山崎のホームラン王も一種の「快挙」であろう。これまで投手中心の「敗者復活」「再建」が有名だった野村監督だが、ヤクルト時代の小早川選手も思い出されるような打者の「再建」の手腕も見事だ。集中力を高めるのは、「興味」と「必要」、原理原則を大事にする…といわばそれほど無茶なことをといているわけではない。ただそうした原理原則をどこまで貫くことができるかが、おそらく「凡」から「非凡」へ進化していく分かれ道なのだろう。天才型の人間にはおそらく読んでも興味のわかない本かもしれないが、努力型の多くの人間には野球に関係ない場面でも非常に示唆の富む内容が満載。

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