2008年1月2日水曜日

レバレッジ・リーディング

著者名;本田直之 出版社;東洋経済新報社 出版年度;2007年
 読書を「自己投資」として位置づけて、いかに書籍の内容を活用していくかという観点からのノウハウ。一年に400冊のビジネス書籍を読むという著者のアイデアが紹介されている。読書は確かに投資でもあるけれど「消費」という見方もでき、活字のうちいくつかはたしかに「貯蓄」して「投資」していくというルートをたどるが、だいたいそのほとんどは「一時的に消費」されておわる。著者はノートというかサマリーを作成してその持ち歩きを推奨されているのだが、まあ、抜書きを確かにどれだけ自分のものにできるのかが読書の「実現化」の苦しいところかもしれない。そもそも文学作品を読むときには投資というよりも、どちらかといえば救済に近い面もあるわけで。
 といいつつ、「罪と罰」などは自分の本棚にはまだ置いてある。ビジネスとは無関係なようでいて、この「罪と罰」は今でも仕事の折に役立つ面が相当ある。どこからどこまでがビジネス書籍で文学作品なのかは線引きが難しいが、まず「質」より「量」といったところ、読書には確かにあるんだよなあ。それを10倍にするか100倍にするかは、また人それぞれか…。

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