2008年1月3日木曜日

レバレッジ・シンキング

著者名;本田直之 出版社;東洋経済新報社 出版年度;2007年
 昨年〈2007年〉にかなり売れたビジネス書籍のキーワードとして「ハック」とこの「レバレッジ」シリーズがあげられるだろう。少ない労力で最大の成果をあげるのにはたしかになんらかの「レバレッジ」が必要になるが、パーソナルブランドをいかに構築していくか、というノウハウをレバレッジという言葉に凝縮してしまうところがすごい。シリーズ化してしまうと、1冊目を購入した読者は2冊目も購入できるし、なんといっても副題の「無制限の成果「4つの自己投資術」といったつけかたがうまい。4つの自己投資というように限定されるとやっぱり「どれどれ?」と手に取りたくなるのは人情。なにかしらの本を会議参加者が全員読んできて「共通言語」を構築してから会議をはじめるという「レバレッジ」(効率性の追求)も好感がもてる。ただ、あとの興味はこのレバレッジシリーズがどこまで続けられるかというところにつきてきた。4つの自己投資術という限定がされているので、最大5つまでがシリーズ化できるとして、次はどういう分野の書籍を出版するのだろう…という…。シリーズ化の難点はどこかで目先をかえないとシリーズ全体が「陳腐化」してしまうという点にもある…。

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