2008年1月7日月曜日

UMLは手段

著者名;荒井玲子 出版社;技術SE新書 出版年度;2007年
 UMLは統一モデリング言語のこと。SE向けの新書だしUMLなどさわったこともないが、ツールはあくまでも支援にすぎず、技術やノウハウはUML以外の分野で習得しなければいいソフトウェアは開発できないという著者の主張が伝わってくる。新書サイズでこうした技術系の書籍が購入できるのは門外漢としてもありがたい時代だ。優れたモデルの特徴として「拡張性」や「保守性」があげられ、(コンテンツの)関連が明確で、(図式化すると)図がシンプルである…といった指摘はソフトウェアのみならず、ハードウェアの製品にもあてはまることではなかろうか。特にマーケティング関係の理論だけでコテコテの商品を開発してもなかなか売れないといった場合には、商品の構成要素を図にするととてつもなく複雑になってしまっている可能性が高い。SEの読者のみならず他の業種の人間が読んでも非常に有用な技術関係の新書だと思う。

0 件のコメント: