2007年8月19日日曜日

算法少女

日本文学;著者名;遠藤寛子;発行年(西暦);2006;筑摩書房
もともとは岩崎書店から発行されていた小説が出版社が筑摩書店となり学芸文庫に収録。価格900円にもかかわらず一年たらずに3刷間で言っているし、新聞 でも報道された。「円周率を四角形を応用して(あるいは多角形を応用して)計算せよ」という問題はこの本の中でも出題されているが数年前の東京大学の入試 にも同じ趣旨も問題が出題されていたはず。つまり子供向けの本でありながらやっていることは結構高度な「和算」の世界でオランダにむけて学問の輸入を開始 し始める時期でもある江戸の安永の時代のお話。寺子屋や私塾でいきいきと学問にいそしむ子供たちの姿がたのもしい。そして数学や算数が日常生活でもはたし ている大きな役割をこの本によって感じた人も多いのではないか。ストーリーもちゃんと用意され、ちょっと変わった感じの時代小説にも分類できるかもしれな い。

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