2007年8月19日日曜日

週刊東洋経済4月14日「畑村式数の極意」  

「数の極意」という特集ではあるのだが流通業界の再編から学習方法まで幅広い特集で非常に面白い。日本国勢図絵、世界国勢図絵はこの特集でも違う著者から 「使える」とされている。物事を数量的にとらえるのに、日本国勢図絵はやはり名著の部類に入るようだ。「数を避けて通るのはものすごくおろかで、損で、 もったいない」という畑村氏の言葉が重い。「見える化」を促進させるというメールの書き方も面白かった。タイトルと導入部分で目的を明示。内容をグループ 化して見出しやスペースで視覚化。さらに「グループ」ごとのエッセンスを示す、と具体的なアドバイスがてんこもり。さらに「脳の仕組みと科学的勉強法」 (ライオン社)という貴重な勉強本も知る。「できる人の勉強法」もそれなりに役にはたつようだ。この手の本はある程度読み込んだら、次々捨てる。というこ とで、この特集を読んだ日に約40冊の書籍を廃棄。たくさん読んで、次に読み直す本はやはり絞り込んでいかなければならない。流通業界では来年4月からの 薬事法の改正の「特集」が面白い。一般用医薬品の分類が変わり、リスクが低いとされる下の2クラスの医薬品については薬剤師がいなくても「登録販売者」で あれば販売できるようにする。つまり風邪薬などがコンビニエンスストアなどでも購入できる時代が2009年4月から日本に到来する可能性がある。販売規制 の緩和になるので当コンビニエンスストアも参入してくるだろう。利益率が高い医薬品や化粧品でキャッシュを集め、食品や雑貨の安売りで集客をしていく…。 従来のドラッグストアの販売方法が見直され、その一方で過剰な出店やその割には延びない売上高が企業そのものを疲弊させていく構造が指摘されている。かつ ての銀座での英国ブーツ、フランスのセフォラ、そしてマツモトキヨシの戦いもまた「歴史」となり今度はコンビニエンスストア対ドラッグストアの競争が過熱 していきそうだ。

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