2007年8月19日日曜日

時代を生き抜く7大失業つの条件

ウィリアム・ヨーマンズ;発行年(西暦)1998;七賢出版
ダウンサイジング、インフレ、目減りする期待値、フラット化する社会。今は景気がよくんまっている(少なくとも数値上は)状態だが、これはリエンジニアリ ングが進められていたアメリカの経済事情を背景にして書かれたビジネス書籍。リーダーシップスキルだけでなく、フォロワーシップという概念も打ち出してい るところがどことなく日本的な感じもする。ただし日本社会では一時期ほどではなくても労働市場の流動化は進んでいくはずである。ひとつはなんにせよ雇用形 態の多様化が進んだことが最大の理由で、今は時代が変化して派遣労働者を正社員にという動きがあるが、もともと自由は勤務形態の好んで派遣労働者の道を自 主的に選んだ人も多いはずだ。このまままた元の長期定年雇用制度にまた戻るとはしんじがたい。いずれは定年後であれ定年前であれ、自分自身のキャリアの将 来的道筋について疑問をいだくときはくるはずだ。そのときのためにも、一種の備えは必要であろう。
 ひとつは新しいスキルを身につけることの重要 性。そしてレイオフへの備えである。技術革新の波が進めなモバイルパソコンがひとつあれば、世界のどこでもがすぐ「仕事場」になる。その中で大事なのは 「視点」をいかにずらして考えることができるかという能力だ。いろいろな労働契約と賃金で働く労働者が多様化していった場合、それぞれの立場で「評価」を することを著者は進める。たとえばCEOの立場で自分の仕事を見た場合にどうであろうか、といった視点だ。「小さくスタートして最大限の努力を払え」あま り劇的な会社改革ではなく小さな会社改革で十分ではないかと思う。著者ば一環して熟慮と慎重さを大事にしろ…と書いている。
 ストレスについて は、「パワーの源泉となりうる」という面に着目し、うまく利用していけば自分自身のスプリング・ボードとなることを著者は進めている。これは経験的に zぃっ間。ストレスにある程度苦しめられていないと確かに一定レベルの商品の提供は無理なのだ。ストレスの源を直視し、それを「整理・分類」する。まさし くデータの整理でストレスの原因を一種のチャートに指定舞うという方法だ。最悪の事態にそなえるのであれば、紙に書いて図表化するのが一番ということにな るだろう。
 組織再編についてもメリット・デメリットがあると思われるが、組織再編→顧客サービスの迅速化→仕事の精度の増加→会社の収益の上昇 というプロセスでないと意味がない。権限委譲にしてもノードストロームのように顧客のために長距離電話を使用させるなどの美談はそのお客様の口コミで 500人には広まる。実はこうした実例がコミュニケーション能力、リーダーシップ能力の分野でも展開される。「夢」といった場合に「部下にとって魅力の感 じられる目標」を設定るべきといったかなり具体的なスキルまで紹介されている。そして最後はやはり「顧客志向」という言葉。最終的に商品を使用するのはや はり消費者だ。消費者の便宜にそった内容にしていくことがなによりの「生き抜くための7つの条件」かもしれない。

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