2012年6月28日木曜日

保険業界の動向とカラクリがよ~くわかる本(秀和システム)


著者:木本絋 有地智枝子 出版社:秀和システム 発行年:2008年 1300
 保険業法の改正というとかなり大きな出来事だったようだ。昔の代理店は媒介代理商や締約代理商に近い存在だったので特定の保険会社に有利な契約をむすびかねない土壌はあった。これが仲立人となると,法律上は1回かぎりの契約に限定されるので制度的には,特定の保険会社に肩入れすることはなくなるはず(現実はまた違うだろうが‥)。一連の不払いなどについてもきちんと著述されており,タイトルの奇抜さとは裏腹にわりと端正な造りになっている。同じ用語の解説が重複している点は読者の理解を助けるためと,あともうひとつは編集者のなんらかの事情によるものだろう。共済事業の説明がやや物足りないが,「保険」と「共済」だとやはり扱いに違いがでてくるのはやむをえないか。

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