2012年6月5日火曜日

ビブリア古書堂の事件手帳1・2(メディアワークス)

著者:三上延 出版社:メディアワークス 発行年:2011年 本体価格:590円
 とんでもないベストセラーになり、さらに母親の謎の失踪をかかえて物語はさらに進行中…。
 主役が美人で本が大好きで、やや病弱という設定が、世の中の老若男女の心をつかんだのは間違いない。これが、大バカ笑いをするガサツで、大食漢の下品なオバハンが主人公だったとすると、この1000分の1も売れなかったことであろう。さらには本をあまり読まない仕事がない主役の男との「落差」がまた恋愛模様に拍車をかける。イケメン・スポーツ万能で「ええっと。会社は総合商社で北米担当です」みたいな男では、またここまで物語が面白くならないし、読者も感情移入できない。さらにさらに古本屋の場所が鎌倉というのもいい。サザンオールスターズのメロディが聞こえてきそうな土地柄で、飛田新地とか鶯谷あたりに古本屋があっても、やはり物語としては成立しない。当然のことながら、主人公の女性店主は「本のことはなんでもしっているけれど、ちょっと、おっちょこちょい」てなくすぐり具合で…。ええと。私、第3巻でたら、もちろんすぐ買って読みます=

0 件のコメント: