2012年5月14日月曜日

ご挨拶の作法(あさ出版)

著者:林田正光 出版社:あさ出版 発行年:2008年 本体価格:1400円
 リッツカールトンのOBである著者が「あいさつ」について解説。独自のマニュアルが具現化してホスピタリティという形に結びついていったプロセスもうかがえる。また「リッツカールトン」(東京だと六本木にある)自体がこういうOBの本でさらにカリスマ性を増していくという面は意外に大きい。リッツカールトンに宿泊したこともなければテレビなども目にしないが、ほかにも有名なシティホテルはあれどここまで「ホスピタリティ」が行き届いているのかと思うと宿泊するのであればリッツ、などと思ってしまう。
 1色で172ページの本だが内容的にはホテルなどのサービス業のビジネスパーソン向きか。小売商の人にもむいている内容だと思う。本来であれば接遇のテキストなどで解説されるべき内容だが現時点では接遇のマニュアルは箇条書き的であまり「目的」や「趣旨」についてはページがさかれていない。「なんのために」が書かれていない本は結局記憶にも残りにくいという欠点をもつ。なかなか接遇関係で300ページも紙はとれないかもしれないが、もう少し一般常識的な理由付けの接遇の本があってもよい。目下のところリッツカールトン方式の理由付けは、畑違いの自分にも非常にすんなり飲み込める内容になっている。

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