2011年10月16日日曜日

高校生にもわかる「お金」の話(筑摩書房)

著者:内藤忍 出版社:筑摩書房 発行年:2011年 本体価格:740円
実際にある高校で著者が展開した「お金」に関する講義をもとにかきおろされた新書。AKB48のメンバーの推定収入やリスクとリターンの話などが冒頭で展開され、人生全体のおおまかな収入と支出をとらえていくという具体的な話に移行。この手の話ではやはり若ければ若いほど、リスクを減らしてリターンが大きくなるのは当然の話で、今後高校生にお金の話をする本や学校はもっと増加していくかもしれない。投資については著者は「是」とする立場だが、リスクを一定程度認識してリターンをとりにいくという投資家の心構えができていれば投資も当然ありだろうと思う。実際にはこれから証券市場の法令順守の話や情報公開、財務分析といった具体的な話にさらに展開していく必要性があると思われるが、それは大学生以降の「授業」になるだろう。どうにかなる…と考えてどうにもならないこともあるのが、お金の世界。リスクは疾病や大震災などでも発生する。目標設定と現状認識の差異を「戦略」で埋める図などは非常にわかりやすい。

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