2011年10月24日月曜日

イギリス王室物語(講談社)

著者:小林章夫 出版社:講談社 発行年:1996年 本体価格:650円
昨年のアカデミー賞を受賞した「英国王のスピーチ」を見て、「そういえば、エドワード8世に関する本、どこかにあったようなあ」と書棚をさがして、つい全部よみふけってしまった本。映画ではエドワード8世(ガイ・ピアース)は脇役なのだが、堅苦しいヴィクトリア王朝からエドワード王朝にほんのハザマ切り替わる瞬間の英国王として有名だ。この本ではイタリアやドイツにシンパシーを感じていた点やファッションなどに解説が加えられているが、父親のジョージ5世やドイツと戦争状態におちいったさいのジョージ5世は確かに災難だったろう。このほかにヘンリー8世(「チューダー」という海外ドラマが現在レンタル中)、エリザベス1世、ジェームス1世、チャールズ2世(別の映画でジョン・マルコヴィッチがこのチャールズ2世を演じたことがあった)、ジョージ1世、ジョージ4世、ヴィクトリア女王(これも映画化)が取り上げられている。いずれも何度も映画化されたほどの王侯であるほか、伝記も多数執筆されているが、なにせ逸話にはことかかない英国王室。この新書はまだ書店にも置いてあるぐらいロングセラーとなっているようなので、なにか外国映画やドラマをみているさいに、ちょこっと参照するには非常に便利。自分自身も通読したのは5年ぶりか6年ぶりぐらいだが、なにかのおりには読めるように本棚の手にとりやすいところにおいてある。

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