2012年8月12日日曜日

伊藤真の商法入門第7版(日本評論社)

著者:伊藤真 出版社:日本評論社 発行年:2009年 本体価格:1700円
 やはり割高な本ではあるし、しかも2009年が最新ということもあって、おそらく会社法の改正がまた予定されているこの時期ではだんだん売れ筋ではなくなってくるかもしれない。ただしそれでも会社法や手形・小切手法などについての基本的な考え方がイメージとしてつかめるし、民法で基礎が固まっていればおそらくこの第7版もそれほど時間をかけずに読み終えることができるはずだ。この200ページあまりの書籍に商法総則や商行為、会社法、手形・小切手法を収納してしまうというのも一種の才能だが、いきなり500ページも600ページもある書籍に取り組むよりもずっと効率的に全体像をつかむことができる。
 ただまあ資本金や準備金といった概念は会計学を学習しているとずっと理解が早くなるし、民法などで権利能力の主体となりうる「人」(自然人と法人)の理解があれば、商行為などもずっと理解が早くなる。そして債権譲渡の一般原則の理解があれば、約束手形の裏書などは流通を促進するという基本機能にてらして理解も深まることだろう。
 今日はこの本を含めて法律書籍を4冊固め読みしているが、実は明日「会議」で休日出社。そこで一夜漬けでいっきに本を読んでいるわけだが…。固め読みは本当に力になると実感。

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