2011年12月31日土曜日

どうやらオレたちいずれ死ぬつーじゃないですか(扶桑社)

著者:みうらじゅん リリー・フランキー 出版社:扶桑社 発行年:2011年 本体価格:1200円
 個性あるアーチストや場合によってはビジネスパーソンも数多く生み出す武蔵野美術大学OG2人による対談集。脱力系といいつつも、病気や老化といった苦難を前にして「死」を考える。ただし考え方としては「いずれくる死」を逆算して、今を楽しもうという姿勢で、これ、非常にいいことではないか、と。お金の上手な使い方から、よりよく生きることまでぜんぶ逆算して考えていくと、スキルの習得によるプロセス重視の姿勢とはまた違う生き方が見えてくる。とはいえこのお二人はやはり一種の天才で、だれもが真似できる生き方ではやはりない。実際には、プロセス重視と逆算志向の両方を足して2で割るのが一番ありうるべき生き方かな、と。巻末に二人のおじさんがギターをひいている写真がさらっと載せられているのだけれど、楽しそうにひいているその姿がなんともかっこいい。

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