2011年12月6日火曜日

クラウド「超」仕事法(講談社)

著者:野口悠紀夫 出版社:講談社 発行年:2011年 本体価格:1500円
 来年土曜の超整理手帳からA7サイズのメモ帳とto doリストが消えた。代わりにスマートフォンがはいるようなスペースが用意され、ジラフという縦長のノートが付着したが、その背後にある思想はこの本にあったのだときづく。スマートフォンを活用すれば確かにto doリストがなくても大丈夫だし、メモはそれこそクラウドかgmailで活用できる。どっちにせよこれまで自分も書き込んだメモは時間があるときにgmailに送信していたので、スマートフォンを所有している現在となってはその場ですぐgmailに送信してしまえばよい。evernoteも便利でそこそこ使っているが、セキュリティにまだ不安が残るので重要度二番目程度のものしか蓄積していない。極限に重要なものは紙のみで管理するしかないが、それ以外はたとえば流出してもさほど影響はない。だとすればもうgmailに送信するだけ送信して必要があれば検索して取り出すというのが合理的ではないかと思う。evernoteやdropboxがこれだけ一般化していてもgmailの検索機能の高さは捨てがたいものがあるが…。でこの本ではクラウドの基盤となる民主主義や相互の信頼性など、クラウドが可能になるインフラについて論じている。行政の電子政府の「すさまじさ」については著者自信の紹介もあるが、政府統計の検索などをしたことがある人にとってはおなじみのものだろう(とにかく検索しにくい)。クラウドに一番のっかっているのは個人的にみると主婦層、学生、そしてビジネスパーソンという順序で、一番乗り遅れているのは行政ではないか、と思う。

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