2010年11月23日火曜日

ターゲット(宝島社)

著者:楡周平 出版社:宝島社 発行年:2001年(宝島社文庫版) 本体価格:762円(宝島社文庫版)
シリーズ5作目。再び朝倉恭介が主役となり、北朝鮮の生物テロ攻撃を防ぐ役割をする。中国、北朝鮮、日本、米国の力関係を概括したあと、北朝鮮の南進作戦の前提として在日米軍基地の破壊をもくろむ北朝鮮工作部。それを阻止しようとするCIAとCIAの臨時工作員にやむなくなった朝倉恭介。ちょっとありえない設定のようでいて、日本を攻撃する武器はなにもミサイルだけでなく生物化学兵器の可能性もあり、それを持ち込むのであれば他の国を経由して…という設定はきわめてリアル。この小説が映画化されるのであれば主役はキアヌ・リーブスあたりにやってほしいものだが…。小説なのにスローモーションで銃撃戦を見ているような感覚におそわれるスパイミステリー。

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