2012年2月15日水曜日

最後のゾウガメを探しに(丸善)

著者:千石正一 出版社:丸善 発行年:1998年 本体価格:1815円
 一応最後のゾウガメは探しにいってる本だが、内容としては、ガラパゴスのゾウガメ、フロリダのアリゲーター、ニュージーランドのトカゲ、インドのインドコブラ、マダガスカルのカメレオン、オーストラリアのマツカサトカゲ、パラグアイのアナコンダと世界各地に両生類を探しに行く著者の見聞記になっている。両生類は正直苦手だが、擬音語を多数交えた著者の記録は楽しい。4色の写真も豊富に掲載されており、記録資料としても有効な本だろう。実際にはさらに両生類以外の哺乳類も昆虫も混じっているのだが、要は生物たくさん、生き方たくさんの盛りだくさんの内容で、動物が好きならばきっとこの本も好きになれる。
 192ページの本でコート紙を使って4色ということもあるのかもしれないが、定価は少々高い。もともとあまり売れる本ではないと判断されたのかもしれないが、だとしたらウェブとかスマートフォンなどの電子書籍としても十分人気がでるコンテンツではないかと思う。私はこの本、amazonで入手したのだが、この内容がこのまま古書籍のなかに埋もれてしまうのはちょっともったいない気がする。

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