2011年9月18日日曜日

競争戦略論Ⅰ(ダイヤモンド社)

著者:マイケル・ポーター 出版社:ダイヤモンド社 発行年:1999年 本体価格:2400円
購入したのは2010年11月26日第19刷。とてつもないロングセラーだが、経営戦略のスタンダードとされているこの本、やはり現代では必読の書となるか。経営学の一角を占める経営戦略論ではこのマイケル・ポーターが第一人者ということになりそうだ。いきなり競争の要因は競合他社ではない…という命題から始まるあたりも俊才の一文だからこそ。銀塩フィルムメーカーの最大の代替品の脅威はデジタルカメラだったのと同様に、銀塩フィルムメーカーの競争要因は競合他社ではなく別の業種の別のメーカーだった。この一文からそこまで想像で補わないとなかなか理解できない、というのがこの俊才ならではの経営戦略。まあ、そうした競争要因のなかで一番重視しなければならないのが、「競争要因を左右できるポジション」を見出すこと、ということになるのだが…。新規参入や新商品の開発などについては、最近はやりのドラッカーよりも実践的な内容が述べられている第Ⅰ巻。学生よりもむしろ働いている社会人のほうが、理解しやすい内容かもしれない。

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