2011年9月10日土曜日

わかった気になるIFRS(中央経済社)

著者:中田清穂 出版社:中央経済社 発行年:2009年 本体価格:1800円
読み始めてから気がついたのだが発行されたのは2009年で、まだ資産除去債務などの会計基準が日本ではできていない状態のときの著述のまま。したがって若干、古い部分もあることはあるのだが、それでもIFRSのエッセンスを理解するには役にたつ。営業やSE向けという趣旨の本だが、それにしては逆にやや高度かもしれない。巻末に個別会計システムに対する影響などが特集されているが、SEにとってはこのIFRSはビジネスチャンスであるとともに、システムの頻繁な作り直しが要求される厳しい時代になりそうな予感。逆に営業にとっては、投資家向けのIFRSがどれだけ販売に役に立つのかわからないのではないか。しかもIFRSに適合するような海外で資金調達をする大規模企業に営業という場合には、なにかしらのアナリストの援助があるように思う。まずは複式簿記から固めていくのが常道か。値段はやや高めといった印象。

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