2010年1月25日月曜日

意外と知らない「社名」の話(祥伝社)

著者:瀬戸環 出版社:祥伝社 発行年:2009年 本体価格:760円 評価:☆☆☆☆
 えっと思う社名のエピソードが満載。三菱鉛筆は三菱財閥とは関係なかった…(ただし仲は悪くない)とかいう話も初めてこの本で知った。第一国立銀行から現在に至るまでの銀行の名称の変遷(図版入り)もわかりやすくて面白い。「鉄」についても「金を失う」という意味を嫌って「矢」をあえて使う企業もあるという話も興味深かった。資本関係も人間交流も一切ないが、仲が悪いわけでなく共存している日清食品と日清製粉とか、日本企業らしい「まあまあ、競合しなければそれでいいじゃない」という持ちつ持たれつの関係が、垣間見えるが、それってけっこう心がなごむ。別の企業ではあるけれど理念には共通するものがあるので…ということではないかと思う。丸紅と伊藤忠の創業者が同じというのもこの本で初めて知った…。ちょっとした昼休みの雑談などに使えるネタがけっこう多いのでスキマ時間に読書してみるのがお勧め。

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