2007年9月29日土曜日

使える読書

著者名;斉藤孝 発行年(西暦);2006 出版社;朝日新聞社
 「概念化」と「引用探し」こそが読書の本髄を説くこの新書サイズでは斉藤孝氏独自の「引用」と「概念化」が紹介されている。必ずしもその概念化にひきずられる必要性はないと思うが、本というものから「一本の刀」を取り出すというたとえはわかりやすい。なにかしら役立つものとかイメージを膨らませるような本を捜し求めているわけで、実はウェブの情報収集では、「一本の刀」を取り出すという作業には向いていない部分がある。本当に何かを使えるようにするためには、どこかしら対象物に対して、「強い立場」に立つとともに、ここで「型」(スタイル)の確立を説く著者はまぎれもなく大人の読書方法をわかりやすく解説してくれる真のコーチ、教師といった感じ。

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