2007年9月30日日曜日

問題な日本語

著者名 北原保雄編 発行年(西暦)2004 出版社 ;大修館書店
 どこかおかしい、何かおかしいという日本語の実際の使われ方を分析。個人的には「こと」と「事」という表記の統一が興味深い。漢字で「事」と書くことは夏目漱石などの作品にもみられるように珍しくはなかったようだが、当用漢字以後は、「事」と「こと」はかなり厳密に使い分けられるようになったとのこと。「修飾語」をかぶせる場合には特に「事」という漢字よりも「こと」と表記するべき…というコラムに「なるほど」と思った。実際文章を書くときに(特に正式な文章など)、「こと」「とき」「さい」といった何気ない用語の表記の統一でかなり悩むケースが多かったのだが「事」で悩むことはこれからなくなりそうな予感。

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