著者名;梅香 彰 発行年(西暦);2004
アリストファネス、ソクラテス、プラトンからユング、フロイトの心理学を用いての村上春樹の「海辺のカフカ」の分析、アニマとアニムスに「永遠の幻像」があるとしつつ、いかにして心理的成長を遂げいくかという一種の解説書というよりも魂の物語。バタイユのエロティシズムについてもかなりわかりやすい解説がついていて、ニーチェ、キルケゴールなども「自分自身の人生を生きていく」というようなわかりやすい解説でこの本だけで一種の哲学入門書としても読める。「実存性」「愛の純度」など忘れかけそうなアイテムについてもこんこんとといていくれる。哲学も科学なのだがそれをかなり実践的な形で紹介してくれているところに著者の「親切さ」が満ち溢れている。
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