2007年9月29日土曜日

悪徳商法

著者名 ;大山真人 発行年(西暦);2003 出版社 ;文藝春秋  
 電話による勧誘の中でも恋人商法、資格商法、当選商法、自己啓発商法、携帯電話による悪徳商法などが紹介されている。ヤミ金融やクレジットカードの被害はわりと古典的だがキャッチレディとよばれる恋人商法は今でも、というよりもウェブ社会になるともっと趣向をこらしていくのではないかとも予想。「本人の意思にそむいた契約は無効」という判例があるのだが恋人商法の場合、こん判例の一文にてらしても犯罪性が立証しにくい。利用されるのはやはり出会い系サイトで、しかも相手を用心させないようなマニュアルまで相当に用意されているというから怖い。
 「自分だけは特別」と思い込む人間の心理的成熟度はとてつもなく低い。いずれもこれらの悪質商法は「あなただけ特別「自分だけ特別」と思わせる一種の演出に支えられている。個人的には、データ的統計的にみても特別にラッキーなことが自分にだけ発生することはない…とわきまえておくことではないかと思う。やっぱりラッキーは自分自身の努力の蓄積の上にしかないわけで。

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