著者:瀧本哲史 出版社:講談社 発行年:2011年 本体価格:1800円
なるほどね。「何をすればわからない」となげく世代には、方向性を与えてくれる本であることは間違いない。非常に面白く拝読するとともに、一種の違和感も覚える。京都大学の医学部の学生も著者の授業を熱心に聴いているというが、う~ん。医療ビジネスということであれば確かに医学も関係するのかもしれないが、自分が瀕死の重傷に陥ったときには「武器」を兼ね備えた医者よりも、挫折もして苦労もして不器用ではあるけれど信頼のもてる医師に見てもらいたいな、とふと思った。マーケティング技術やコミュニケーションスキルをみがくビジネスパーソンもすごいと思うが、一緒に仕事をしたくなるのは、たいていそういうビジネススキルを磨いている人よりも田舎くさくてドンくさいが誠意のある人だったりして。生き残る究極の秘訣は自分なりの解読をすると「究極の差別化」ということに尽きるのかもしれない。たとえば著者は弁護士の資格も将来的には苦しくなるとしているが、たとえば弁護士の資格をもつアナウンサーや医者という複合タイプが将来的には大量に出現してくる可能性もある。単体ではあまり「武器」にならなくてもニッチをみつけて差別化していけば、おそらく勝てるのだろう。自分自身の「市場価値」もおそらくこうした「組み合わせ」による差別化が今後の時代には最大の武器になると思うが、しかしだからといってそれは種々の試行錯誤のなかで自分自身で立ち位置を決めてきた結果。安易に自分の商品価値や差別化を目的化してはいけないと思う。あ、著者は別にそんなつもりはないと思う。なにせ東大法学部卒業で外資系コンサルタントでしかも現在は大学の先生で。すごいなーという感じだが、でもね。きっと大方の人間にとってはそういう生き方にも縛られる必要性はないと思うよ。
なるほどね。「何をすればわからない」となげく世代には、方向性を与えてくれる本であることは間違いない。非常に面白く拝読するとともに、一種の違和感も覚える。京都大学の医学部の学生も著者の授業を熱心に聴いているというが、う~ん。医療ビジネスということであれば確かに医学も関係するのかもしれないが、自分が瀕死の重傷に陥ったときには「武器」を兼ね備えた医者よりも、挫折もして苦労もして不器用ではあるけれど信頼のもてる医師に見てもらいたいな、とふと思った。マーケティング技術やコミュニケーションスキルをみがくビジネスパーソンもすごいと思うが、一緒に仕事をしたくなるのは、たいていそういうビジネススキルを磨いている人よりも田舎くさくてドンくさいが誠意のある人だったりして。生き残る究極の秘訣は自分なりの解読をすると「究極の差別化」ということに尽きるのかもしれない。たとえば著者は弁護士の資格も将来的には苦しくなるとしているが、たとえば弁護士の資格をもつアナウンサーや医者という複合タイプが将来的には大量に出現してくる可能性もある。単体ではあまり「武器」にならなくてもニッチをみつけて差別化していけば、おそらく勝てるのだろう。自分自身の「市場価値」もおそらくこうした「組み合わせ」による差別化が今後の時代には最大の武器になると思うが、しかしだからといってそれは種々の試行錯誤のなかで自分自身で立ち位置を決めてきた結果。安易に自分の商品価値や差別化を目的化してはいけないと思う。あ、著者は別にそんなつもりはないと思う。なにせ東大法学部卒業で外資系コンサルタントでしかも現在は大学の先生で。すごいなーという感じだが、でもね。きっと大方の人間にとってはそういう生き方にも縛られる必要性はないと思うよ。
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