2011年11月7日月曜日

「まじめな人」ほど老化する(PHP研究所)

著者:和田秀樹 出版社:PHP研究所 発行年:2011年 本体価格:552円
「老化」は20歳を超えたら生物学的に進行する。人によっては美容に気を配る人もいるし、人によっては体力維持につとめたりする。で、自分の場合、「老化」で一番怖いのは、理性をなくす、感情の抑制をなくす、果てには記憶力をなくすといった「脳内現象」だ。見た目はどうしたって老化するし、それはまあしょうがないのだが、自分が理性を無くしている状態というのは耐え難い。できれば死ぬ間際まで理性を残していたい。それが老化に対する第一の恐怖心となる。血圧がどうこうとか尿酸値がどうこうという話には直接的には関心は薄いのだが、あまりに高血圧だと脳血管障害が発生しやすいとか足を悪くするとボケやすい…というあたりに「恐怖」がある。ま、本当にボケちゃったら自分自身ではそうした認識すら失ってしまうのだろうけれど。で、この本ではやはり「興味」「関心」で前頭葉を維持しようという点にテーマが集中している。まあ、「ちょっとこれは…」と思うような「興味・関心」もないわけではないが、それもまたいろいろな分野に興味をもって「脳内老化の防止」策を講じようというあらわれ。行き過ぎた我慢や節制は、それまた健康に悪いという著者の言い分には納得。

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