2010年6月21日月曜日

遺伝子が解く!男の指のひみつ(文藝春秋)

著者:竹内久美子 出版社:文藝春秋 発行年:2004年 本体価格:514円
 世間的に一番この本が騒がれたのは数年前とのことだが、遅れてやってきた、マイブームで竹内久美子さんの本。遺伝子や生物学の観点から、「独断と偏見」(?)でずばっと物事を解説してみせる。ご本人もちらっと書いているが、「これだけがすべてではない」。しかし、こうした生物学の観点で人間社会のモヤモヤを見ていく姿勢は面白い。この本のタイトルにもなっている男性の「指」や「足」などはHOX遺伝子と生殖器の関係から類推されたものだが、実際のところはどうだか…。ただ何気なくみている「指」について、それなりの「根拠」を与えてくれるのは事実で、さらには映画の中でただ「指」だけがなぞめいて撮影されているシーンが奇妙に艶やかである理由もそこはかとなく見えてくる。男性は「普通っぽいタレントが好き」なのは「守備範囲を広げておくための生殖戦略」ということになるし、体がシンメトリーになっているほど寄生虫のリスクから解放されている…など面白いことこのうえない。信じるのも自由、信じないのも自由。あ、男性だからもちろん守備範囲を広げておくことが何よりもやはり大事…。

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