2010年6月13日日曜日

課長になったらクビにはならない(朝日新聞出版)

著者:海老原嗣生 出版社:朝日新聞出版 発行年:2010年 本体価格:1,200円
 「日本型雇用におけるキャリア成功の秘訣」というサブタイトルがついているが、おそらくサブタイトルのほうがコンテンツの概念に近い。日本では35歳転職限界説があるが、それは別に日本に限ったことではなく海外でもそうであること。またそれは日本とは異なる職務給制度によるものではあるが、日本固有の現象ではないことが説明される。また「外交的な性格だから営業」といった発想では現場は動いておらず、内向的な性格でも営業スキルが向上していくにつれて営業職務はかなりこなせるようになる。性格テストなどではキャリアの適性や将来性は把握できないという論理も展開されている。これ、私も感じる。性格的には内向的で口下手であってもそれと職務はまったく別のもの。性格がこうだから、仕事はこうだ…という考え方ほど危険なものはない。
 で、最終的な結論は「目の前の仕事をたんたんとこなしていくこと」だったりする。これ、わかるなあ。もちろん10年、20年先を見越したスキルアップは必要なことだけれど、やはり目の前のことをちゃちゃっとこなしていくことで蓄積していくものはある。で、課長になったらクビにはならない…う~ん。いい話ばっかりではやはりないなあ…。

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