2010年6月11日金曜日

最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと(日本経済新聞社)

著者:マーカス・バッキンガム 出版社:日本経済新聞出版社 発行年:2006年 本体価格:1900円
 ビジネス書はどうしても新刊メインの品揃えになってしまう。この本もamazonを利用して購入したが、2006年発行の名著が2010年には書店で入手できないというのも考え物だ。マーカス・バッキンガムの「さあ、才能をみつけよう」を読んだときには「訳がわからん」状態だったが、その後、「6つのステップ」とこの本を読むと「強み」をいかに活用していくか、自分自身の強みを発見することがいかに難しいか、通常の管理職はもともとの強みを活用できるシステムになっていないなど種々の論点がっくっきりうかびあがってくる。この本も「唯一」イイタイコトは「強み」を発見してそれを活用していくのがベストという1点につきる。「期待する仕事の内容をはっきり」させるというのもあたりまえのようでいて実は難しい。目標が具体化していないと、目標を達成させるプロセスが不明確になるが、そうしたプロセス重視の思考もあちこちにみてとれる。
 「結びつきを作るのはわれわれの本能だ」という言葉に著者の「人間」を見る目があるように思う。孤独を愛する人間はいるが、他の人間の手助けを必要としない人間はいない。そしてどうせ結びつくのであれば相互に強みが発見できる前向きのチームや組織にしていきたいものだ。

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