2009年11月9日月曜日

未来経済入門(ビジネス社)

著者:小宮一慶 出版社:ビジネス社 発行年:2009年
 貯蓄率が最近大幅に低下している。学生時代の近代経済学では日本の貯蓄性向は20パーセントと教わったのだが、最近では2~3パーセント。消費性向が増大したという見方もあるだろうが、実際には貯蓄に回せるだけの可処分所得がいきとどかなくなったということだろう。こうした疑問にも答えてくれる本書だが、特にこの本ではノルウェーなど北欧型資本主義に解説がさかれているのが興味深い。また中国による供給過剰状態と資源インフレの問題、経済ブロック化の問題、改正食品リサイクル法とバイオエナジー、「水」問題、バイオエタノールのけん引役とされるブラジル、財政再建と特別会計の問題、事業拡大におけるグリーンフィールドなど「今」を知るキーワードと世界の情勢がコンパクトにまとめられている。いわゆる著者独自の理論というものはあまり表に出ていないが、その分、この本から種々の世界経済の本を読み進めていくこともできるだろう。

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