2009年11月11日水曜日

ノートは表だけ使いなさい(フォレスト出版)

著者:石川悟司 出版社:フォレスト出版 発行年:2009年
 マルマンで名作「ニーモシネ」を開発した著者。私自身もニーモシネのA4判サイズをマインドマップ作成用ノートして使用してるが取り外しがきくうえに、ちょっとした知識や情報の整理にちょうどいい大きさ、かなり考えて作られたノートであることをユーザーとして実感している。で、この本ではまず情報を整理してノートに書いたときにあとで切ったり貼ったりする可能性があるから「表だけ」使うようにする…という切り出しから、なるべく「見える化」して情報整理や加工に便利なようにしておくという著者の工夫が開示される。人によっていろいろなやり方は確かにあるが、情報伝達としてのメモ(電話の取次ぎなど)については丁寧に書くというような心遣いは確かに必要と実感。とにかく最初はとれるだけメモをとってあとで整理するという必要性も実感している。最終的にはマインドマップで概念や知識を整理するのが一番構造理解には適していると個人的には思っているが、三段階にわけて情報を整理する著者と実際にはさほど変わらない思考方法をとっているのかもしれない。自分で何かの工夫を展開しようとするとき、既存の知識や情報を整理しておくことは大事なことではないかと思う。方法論ではあるけれど、これを各読者がいかに自分自身のやり方に転用・応用できるかがポイントだろう。

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